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首相、「中小企業担当相」設置に含み　参院予算委で答弁

2009年11月9日

(NIKKEI)

　参院予算委員会は９日午前、総括質疑を続行した。鳩山由紀夫首相は中小企業支援を専門とする担当大臣の設置について「必要性も感じているので考えていきたい」と述べ、前向きに検討する姿勢を示した。亀井静香郵政・金融担当相は2011年３月までの時限措置としている中小企業金融円滑化法案の延長に含みを残した。

　首相は民主党が掲げた衆院選マニフェスト（政権公約）に関し「４年間引っ張っていいと思っているわけではない。経済や雇用状況は厳しく、社会保障も急がなければいけない部分がある。できるだけ早く実現に向けて努力するのは当然だ」と述べ、政策実行を急ぐ姿勢を強調した。

　中小企業金融円滑化法案は中小・零細企業や個人を対象に債務の返済猶予をしやすくする内容。亀井金融相は同法案に関して「いつまでも今の状況が続くわけではないというメッセージを伝える意味で時限立法にした。不幸にして続くようなら延長の必要もある」と語った。