第四回「日本人の中国語作文コンクール」中国大使賞を選出
2月4日、日本僑報社・日中交流研究所は主催する第四回「日本人の中国語作文コンクール」受賞候補者の中から各賞を決定し、最優秀賞の中国大使賞を選出した。北京オリンピックと日中平和友好条約締結30周年を記念して行った同コンクール(後援:中国駐日大使館・人民日報社人民網、特別協賛:小尾羊日本株式会社)は昨年4月に開始。8カ月にわたる作文募集と審査を経て、今回の受賞者決定となった。
日中青少年友好交流年の認定事業として、昨年4月から開始し、今回初めて論文部門とノンフィクション部門を設けた。応募資格は、中国語のできるすべての日本人とし、論文部門では「日中WINWIN関係を築くには」、ノンフィクション部門では「私の知っている中国人」をテーマとした。
24都道府県や北京・上海・天津・蘇州などから147本の作文が寄せられた。コンクール史上最年長となる88歳から最年少7歳まで、日中交流に携わる全ての世代から、幅広い応募であった。中国に留学しているからの応募が多く、上位受賞者をしめている。
中国大使賞の受賞は、学生の部は神戸中華同文学校5年生の景山英雄くん(11歳)。テーマ「私の知っている中国人」として、クラス担任の先生について書かれた作文には、厳しいながらも優しい先生の姿が、生き生きと描かれている。中国語と中国地理の科目が好きで、大きくなったら先生のようになりたい、という景山くんの将来の夢は、外交官になって日中友好に貢献することである。
社会人の部の中国大使賞は、北京市から応募した主婦の板倉佳奈美さん。2004年から夫と二人の息子と共に北京で暮らしはじめた。最初は「謝謝」「再見」など簡単な中国語しか知らず、日本人がほとんどいない環境だったのでとても苦労したとのこと。しかし、逆にたくさんの中国人と友達になる機会に恵まれ、メディアではあまり報道されることのない「素」の中国を知ったという板倉さんの受賞作文は、北京の市場で中国人と交流する様子を描いている。「貧しくても他人に優しく、そして前向きで力強く生きている彼らには、本当に励まされる。…行きは聞き心地の悪い自転車のギーギーという音が、帰りは友人たちの励まし声に聞こえてくる。」と新鮮な目で中国の現実を記し、審査員から高い評価を得た。
今後は、最優秀賞(中国大使賞)と一等・二等・三等に選ばれた受賞作品36本を、作品集として書籍にまとめ、日本僑報社から出版する。表彰式は、3月26日(木)午後、東京で行う予定。
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本帖最后由 NZWJ 于 2009-2-4 19:41 编辑 ]